虎の門病院肝胆膵外科の新しい取り組み② 低侵襲膵切除術の拡大 膵切除の対象となるのはいわゆる膵癌ならびに、IPMNをはじめとする良性疾患です。2019年以降、大久保医師を中心に良性疾患に対する膵切除術においても腹腔鏡下アプローチの積極導入を開始し、現在では膵癌へも適応を拡大しています。近年では膵切除術の多くはロボット支援下での切除へ移行しており、より繊細で正確な手技に基づく膵切除術を提供しています。 膵腫瘍に対する腹腔鏡下膵体尾部切除術 (n=121) 手術時間中央値:221分 出血量中央値:30ml 開腹移行率:0% 術後膵液漏発生率:9.9% (ISGPS2017による) 膵腫瘍に対する腹腔鏡下膵頭十二指腸切除術 (n=34) 手術時間中央値:427分 出血量中央値:250ml 開腹移行率:0% 術後膵液漏発生率:5.9% (ISGPS2017による)