ご挨拶

当科のサイトをご訪問いただきありがとうございます。
我々虎の門病院消化器外科（肝・胆・膵）は、肝臓、胆道、膵臓の疾患に対する手術治療を専門的に扱う診療科です。肝胆膵外科は消化器外科分野の中でも特に難度が高い手術を多く扱う分野であり、診療チームの総合力が問われる領域です。当科はスタッフ全員が肝胆膵外科高度技能専門医／指導医資格を有する本邦でも稀有なグループであり、腹腔鏡下手術を含め、現在本邦で行われている肝胆膵外科手術のすべての術式を遂行することが可能です。近年ではロボット支援下手術を導入し、複雑な手術についてもより低侵襲な治療を追求しています。

我々の強みは各診療スタッフの圧倒的な手術執刀数のみならず、関連各科、病棟・手術室スタッフとの科横断的な診療連携体制の下、大学病院やがん専門病院では実現困難な「真のチーム医療」を実践している点にあります。また総合病院の利を生かし、心臓合併症などの重篤な併存疾患を有する方や身体状況の悪い方にも対応可能な体制を整えている点も特徴の一つです。

我々の目指すところは、患者さんにとって真に意義のある外科治療の提供であり、肝胆膵疾患治療における「最後の砦」機能を維持するとともに、特にがん医療においては、①安全性、②根治性、③低侵襲性の3つの目標を常に追求しております。また、ハイボリュームセンターの責務として、学術活動・教育を通じ、我々の経験や知識を広く世界に還元し、日本のみならず世界の医療の底上げと均てん化への貢献を続けています。

この度、当院の強みである転移性肝腫瘍（大腸癌、神経内分泌腫瘍、GIST、胃癌、食道癌、乳癌、卵巣癌など）に対する高レベルの治療提供体制を充実させることを目的に、「転移性肝腫瘍高度集学的治療センター」の立ち上げを行いました。関連施設との密な連携も含め、本邦随一の医療提供体制を維持・発展させていきたいと考えております。

消化器外科（肝・胆・膵）部長
転移性肝腫瘍高度集学的治療センター長
進藤 潤一